「最近、やる気が出ない」「疲れているわけじゃないのに、気力が湧かない」。
そんな漠然とした不調に悩まされていませんか?
現代では多くの人がこのような状態に陥っており、特に40代以降の女性にとっては、家事や育児、介護、仕事など複数の役割を抱える中で、「気力の枯渇」が深刻な課題となっています。
今回は、実際に筆者が体験した「アートへの没入」と日本伝統式レイキの実践から、気力回復・補給のしくみと、その方法をご紹介します。
やる気が出ないのは「気力」が不足しているサイン

「やる気のなさ」は怠けではなくエネルギーの枯渇
「気力がない」「何もやる気が起きない」と感じると、自分を責めてしまう方も多いかもしれません。
しかし、これは性格や意思の問題ではなく、気力という内的エネルギーの不足による生理的・心理的な反応です。
ストレス・情報過多・自己犠牲が「気力」を奪う
- 慢性的なストレス
- 情報の過多(SNS・ニュースなど)
- 自己犠牲的な働き方や家族への配慮
これらの要因は、心身に知らず知らずのうちに負荷をかけ、気力をすり減らしていきます。
特に中年期以降に増える「気力の低下」
40代以降の女性は、年齢的なゆらぎ・ホルモンバランスの変化に加え、親の介護・子どもの進路・夫婦関係など人生の大きな転機と向き合う時期。
このような背景が、「やる気が出ない」感覚として現れやすくなります。今までになかった感覚に、自己嫌悪・自己否定をおぼえ、心身の辛さに追い打ちをかけてしまい、悪循環に陥りやすいので注意が必要です。当てはまる方は「そんな自分を責める必要はない」ということを、以下でしっかりと学んでいってください。
気力とは何か?心と身体を動かすエネルギーの正体

「気」とは、古来から語られてきた生命エネルギー
日本や中国の伝統医学では、「気」は心身を巡る生命エネルギーとされてきました。
それは現代科学で言うところの自律神経・免疫・内分泌といった、身体のすべてのシステムの複合的な働きを支えるものと見ることができます。
目に見えないけれど、わたしたちの生命を支えている不思議な力があるということに気づいたのは、日本や中国だけでなく、インド、ハワイ、タイ、古代ギリシャなど、様々な国や地域で活用されています。
気力が整うと起きる変化
趣味に打ち込んだり、自然に接したり、生命エネルギーである「気」「気力」が整うと、次のような変化を実感されることでしょう。
- 思考がクリアになり判断力が増す
- 感情が穏やかになり対人関係が円滑になる
- 身体の自然治癒力が高まり、健康が安定する
いいことずくめですね。そして単なる「気のもちよう」という言葉を超えた力強さを感じませんか?
つまり「気力回復」は、全体性の調和
気力とは、単にモチベーションのようなものではなく、心と身体が最高のバランスで統合された状態です。やる気が出ない状態も、人体における複雑なバランスが、どこかしらで崩れているサインと言えるのがお分かりいただけますでしょうか。
ホリスティックな回復には、忍耐や根性だけでは到達できません。心身両面へのケアが不可欠なのです。
気力補給につながる「没入体験」の効果

実際の体験:アートフラワーに没入したひととき
先日、東京スカイツリー近くの「plum107」というレンタルスペースで、アートフラワーのワークショップに参加しました。
教えてくださったのは、アーティフィシャルフラワー教室 giwa hana の、たかぎわあきこ先生。
https://www.instagram.com/giwahana
季節の紫陽花をテーマにした繊細なアレンジを学びました。
制作中は、花のバランスや色合いに集中し、「考える」よりも「感じる」時間。
夢中になって、頭の中も空っぽでした。
作業に没頭したあとには、頭がすっきりし、心も軽くなっている自分に気づいたのです。
没入体験がもたらす心理的変化
心理学では「フロー状態」とも呼ばれ、以下のような効果が認められています:
- 雑念が消え、自己と環境の境界が曖昧になる
- セルフコンパッション(自分への思いやり)が高まる
- 達成感・自己肯定感が上昇する
これらの状態はすべて、気力補給と深く関係しています。
レイキの講座では「雑念の消えた状態こそエネルギーが循環するのに最適な状態」だとお伝えしています。
日常でできる気力回復法としてのレイキ

レイキとは何か?その本質とメカニズム
日本で発祥した「レイキ(霊気)」は、日本人が暮らしの中で代々大切にしてきた自然界の力を活用したメソッド。手を当てる・意識を向ける・呼吸を整えるなどの方法で、自分や他者のエネルギーを整える実践法です。
特に日本伝統式レイキでは、ヒーリングの技法よりも「意識のあり方」「自己成長」が重視されます。
NPO法人日本レイキ協会認定師範宮地ともこのサロンでは、同協会と同内容の日本伝統式レイキ講座「アチューンメント講座」をご提供しています。ご興味を持たれましたらご覧くださいませ。
レイキは“いつでもできる気力回復法”
アートや自然などの没入体験は気力補給に効果的ですが、時間や場所に制限があります。
一方、レイキは:
- 自分の手があればどこでもOK(もちろん人にしてもらってもOK)
- 5〜10分の呼吸法でも気力を補える
- 毎日の習慣にしやすい
という点で、最も手軽で持続可能な気力回復法です。
レイキ実践後に得られる感覚
レイキ実践者さんでなくても、「ぐっすり眠れた朝」「温泉やサウナで整った後」「おいしいものを食べて満足した時」などにこんな感覚を得たことがあると思います。
- 頭の中のざわめきが静まる
- 胸の奥がゆるみ、呼吸が深くなる
- 感情の波が穏やかになる
こうした状態が、本来の「元気(=元の気)」に戻ったサインです。
そしてわたしが考えるに、外側に何か(温泉、とかおいしいもの、とかを)付け足したり、他人に頼ったりすることなく「自分で自分を元気にできる」「自分で自分のごきげんを調えられる」のがレイキの素敵なところだと思っています。
まとめ:気力を整え、自分らしく生きるために

気力が落ちているとき、わたしたちはつい頑張ろうとして、ますます空回りしてしまいます。
しかし、気力とは頑張って出すものではなく、満たしていった結果あふれ出ていくもの。
- 没入体験で自分に戻る
- 自然やアートに触れる
- レイキで気を整える
こうしたシンプルな行動を通して、わたしたちは少しずつ気力を取り戻していくことができます。
「やる気が出ない」と感じたときは、そんなご自分を責めるのをやめて、静かに“気”を整える時間をとってみてください。
そこから、ほんとうの意味での「元気な自分」が戻ってくるはずです。
一人でやるのが難しければ、わたしも、師範仲間たちもサポートさせていただきます。お気軽にご連絡ください。
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